2005年、「国民が健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむため、食育に関する施策を総合的かつ計画的に推進すること等」を目的とし、食育基本法が制定されました。
学校で食育のための授業が行われるなど一定の動きは見えているものの、大企業が社会貢献でするものであったり(その場合、企業利益と100%切りはなされるものではありません)、地元の有識者が学校で授業をやるといった一過性のものであったり、と充分なものとは言えません。
例えば、食育基本法の訂正に伴ってマクドナルドが食育に力を入れることを表明し、そして学校でハンバーガーの授業が行われるようになった。これに対して、「企業が社会貢献するのは結構だが、こうした食品では食育と矛盾するのではないのか」という批判も起こったと聞きます。
子どもに向けて継続的に食育をしていくとはどういうことか、もちろん学校教育の場所も大切ですが、家庭で教えてあげられることがあるのではないでしょうか。
そのためには親が必要な知識を持っている必要があります。
高校生で生活習慣病になる子供がいる現状、子ども達の食育について考えていく必要があります。
広く言えば、高度成長期後、食育がない時代に育った現在の20代~50代の世代についても、食事と健康について学びなおすことも必要なのかもしれません。
日本の昔の食事は菜食主義で健康的と世界的にも知られており、アメリカではマクロビオティックとして広がっている反面、日本はというと高度成長期の欧米の肉中心の食事が日々の食事の中心になり替わったままとなっています。一方、海外はアメリカ欧州ともに、加工食品、添加物などに一層厳しい基準を設けられており、日本より進んでいる状況です。
日本もこれら問題点をより現実のものとしてとらえ、食育としてより健康的な食事へと舵を取る時期にきているのではないでしょうか。
Raw Food、つまり「生の食品」のまま食べる食事法です。基本的にはお肉や卵、チーズといった動物性のものは食べません。
生の野菜、果物は、加熱すると失われてしまう栄養素(=酵素)が含まれています。
酵素は、人間が生命活動をする上で必要な栄養素であり、エネルギー源である脂質、糖分、タンパク質を体の細胞それぞれが使えるようにつなぐ役割をしています。
食物に含まれる酵素(=食物酵素)が不足すると、体内での消化が不十分となり、補てんするため大量の消化酵素を体内で作る必要が出てきます。
つまり、体内では消化酵素ばかりを生産し、もう一つの重要な酵素である代謝酵素が少なくなってしまいます。
これにより、老廃物の蓄積、体内環境の悪化、体重の増加など悪影響へと繋がります。
ローフードを食べることで食物酵素を十分にとり、体内の代謝酵素を増やし、健康増進を図る食事法としてアメリカを中心に世界的に知られる食事法です。
玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とし、独自の陰陽論を元に食材や調理法のバランスを考える食事法です。
欧米風の動物性食物の多い食事とそれに起因すると考えられる疾病の多発を受け発案されたものです。
代表的な食事例として、
「玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食とする」
「野菜、穀物、豆類などの農産物、海草類を食べる」
「砂糖を使用せず、甘味は米飴・甘酒・甜菜糖・メープルシロップなどで代用する」
といったことが挙げられます。
日本では数年前から静かなブームとなり、玄米食などを食生活に取り入れている方がおり、より身近な食事法と言えるかもしれません。
「医食同源」の思想のもと、個々人ごとに異なる体質や臓器に適した食物をどのように摂ることが効果的かを予防医学の見地に立って考えられた食事法です。
薬膳の定義としては、中医学の理論に基づいており、整体観念(せいたいかんねん)と弁証論治(べんしょうろうち)の2つの大きな柱があります。
わかりやすくいうと、環境(季節、精神)との調和を保ちながら(=整体観念)、体質や体調によって食品を変えて調理すること(弁証論治)です。
素材そのものに関心をもち、自然の中で健康が育まれているのを体感できる食事法です。
その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動、または、その食品自体をさしており、日本で言えば発酵食、地産地消、伝統食など広く含む言葉です。
そういう点で食事法とは異なりますが、ファーストフードなどではなく、伝統的な食事、質の良い食品、食事を大切にすることは健康をサポートする考えです。
伝統的な食事や質の良い食品を守り、その味を教え、これらの食事を支える生産者を支える活動を3本柱としています。
昔から愛されている日本の食文化を守り取り入れていくので、食卓が奥深くあたたかいものになります。
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル・・・こういった単語は少なからず知っていると思います。
「なんとなく栄養が偏らないように食事を用意しているけれど・・・、正確なところは分からない・・・」
といった方が多いのではないかと思います。
栄養学では、それぞれの栄養素の概略にとどまらず、栄養素それぞれの体内での働きや食物に含まれる栄養素など、食生活ですぐに活きる知識を学べます。
著名な芸能人やスポーツ選手などが体調管理として行っていることで知名度が上がってきている健康法です。
簡単に言うと、プチ断食と言えるかもしれません。
食事を制限することで、絶えず動いていた腸を休ませることが特徴です。
腸が消化に負担をかける必要がなくなるため、老廃物などの排出を優先させることができます。
老廃物の排出がされれば、代謝の効率があがり、基礎代謝UPなどの効果も期待できます。
食事を制限しますので、ダイエットの効果ももちろんあります。モデルの方もファスティングをされています。